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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 「…劾!!」 メインディスプレイに映し出される相手の攻撃を受け、損傷していく機体。 ────幾度々なく見慣れた光景のはずなのに。 「・・・!」 自分に当たるはずだったものが自分ではない、第三者の機体を貫く ────日々目にしているはずの機体のパーツが、全く違うものに見え、それがイライジャの機体だと瞬時に認識できなかった。 「イライジャ!!!!」 そして気がづいた時には、駆け寄っていた。 相手が誰だろうと、戦闘中のはずなのに。 頭で考える前に体が動いていた。 この俺が。──── ■□■□■□■□ 次の任務に向けて愛機のブルーフレームのメンテナンスを行っている俺の元へ、一本の通信が入る。 ────『劾、お疲れのところ悪いんだけど、とにかくこっちへ戻ってきて☆』 通信先は上の階にいるメンバーの一人、ロレッタ。 目的語がなかったがとりあえず切りのいいところでバックアップを取って上がった。 エレベータの扉が開く前から、賑やかな声が響いてくる。場所は普段食事を取るスペースに使用されている部屋から。 「あ、劾、お疲れ!アイスあるから一緒に食べない?」 イライジャが丸いカップを手に嬉しそうによってくる。 ────何かと思えば…。 「遠慮しておく」 次の依頼はすでにきている。時間が惜しい。 「じゃぁ、劾の分は…俺が貰う!」 「イライジャずるい!」 いつもの風花とイライジャのやり取りが始まる。 年は離れているが、本当に兄弟の様だといつも思う。 何にしてもそのまま立ち去るはずだった。 いつもの様に。 ロレッタのあの一言がなければ──── 「もったいない、せっかくカイトが買ってきてくれたのに…」 ────カイトが!? 「なんかイライジャ。アイス食べながら『幸せ』感じてない?」 「うるさい!おいしいもの食べているときに『幸せ』感じちゃ悪いのか?」 「別に。いいんじゃない?」 ────『幸せ』 イライジャと風花の会話はそれこそ他愛のない、いつもの会話だった。 それなのに、カイトが買ってきたものを喜んで食べるイライジャの姿にイラつきを覚え、その楽しげな姿は俺の中の何かのスイッチを入れるには十分だった。 ────イマ、イライジャが感じている『幸せ』は俺からではなく 他人、それもカイトから与えられているもの… 「気が変わった。せっかくだ。一口ぐらいもらっておこうか…」 「…はい、劾」 ちょっと驚きながらも嬉しそうにカップを差し出したイライジャの腕を掴み、そしてそのまま強引に、 ────口付けた。 ロレッタ。リード・風花、仲間のいる前で。 軽く口付るつもりだったが、突然の行為に驚くイライジャの顔がきれいで、気づいたらいつもの様に口内を犯していた。 「あ、っふ、が・ガイ…」 角度を変えようと口を離した時に漏れたイライジャの声で一瞬我に返り、その場を立ち去った。 「…劾」 「あいつ、どうしちまったんだ?」 ────脳裏に浮かぶ、とある文字列 後ろで感じる仲間たちの動揺にも無視して、浮かんだの文字に失笑を覚えながらブルーのメンテナンスのため、格納庫へと戻った。 もう二度と、イライジャが盾になるような場面を作らせないためにも。。 そしてもう一度脳裏を掠めた3文字を胸の奥に仕舞い込んだ。 格納庫に一人戻り、愛機の最終メンテナンスにかかろうと見たディスプレイに写しだされた文字列に眼を見張る。 ────『a desire to have entire possession』 ────────『独占欲』 おそらく、カイトの仕業であろう。 その文字列にココロがざわつき始めるのを感じた。 END20050920 ▼とりあえず、20日はジャ○コ!なんで、一本上げてみたり。。 本当は31アイス食べて帰る予定が、急遽仕事で行けなくなった悲しみから生まれた1本(笑) 待ち時間の30分製作のままUP☆←滅 これもそのうち改稿しますm()m。。。だから未完成のまま上げるなよ。。自分。。。(最悪) PR |
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