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フライング を読む前に
このSSは、タイトル通りまだ種運命始まってないのに、前夜祭行った友達の話だけで書いてる妄想全開SSです(笑)
放映確認してないんでディアッカの身分不明なんですが、皆して降格、降格ゆううんで、反対意見で。。。
きっと赤服って期待のルーキー君用だと思うんですよ!なんで噂のディアッカの緑は隊長の補佐!つまりはイザークの補佐ではないかと。。。
ほら、ダコスタ君みたいなね☆
だれか襟と階級証チェックしてない?

あー気になる。。。

早くディアッカ出てきてくれ!

そんな心境(どんなだ)で書いてます(笑)









今日は朝から忙しくなる。
  鳴り響く目覚ましを止め、眠気覚ましにシャワーを浴びながら本日の『任務』を確認して再度認識し気合を入れる。
 濡れた髪の毛を乾かしながらふと一枚の写真が目に入った。
「懐かしいな」
 自分がまだ『赤』と呼ばれる制服に身を包み、自分のいる世界の小ささに気付いてない頃の写真。5人で撮った最初で最後の写真。アカデミーの卒業式。 なぜか軍の先輩まで写っているおかしな写真。そして大切な思い出。つい笑顔がこぼれるそんな写真。
『ここを押せばいいだけだからな』
『ってかなんで先輩まで写るわけ?』
『いいだろ。記念だ記念♪』

「くす。強引な奴だったよな」
 そんな昔のやり取りを思い出してつい笑いがこぼれる。
 強引だったけど、優しい兄貴みたいな先輩。

 今日はこれか新しく隊に配属されるひよっこ共の面倒をみてやらなきゃいけない。
 クローゼットを開け、制服を取ろうと手を伸ばす。他の人間の名前の刻まれた制服を。
「おし!がんばりますか、ね」
 支度を終え、鏡に映った自分の姿にもう一度微笑む。ミゲルの残したこの制服を着て。


■□■□■□■


「以上!なにか質問のある奴はいるか?」
 まだ軍服に『着られている』そんな印象を受けるルーキーの顔を見渡しながら、質問のありそうな奴を探す。
 今年のルーキーの第一印象は『俺達の時とは大違い』って感じで、皆入隊初日のためか緊張で顔と体がこわばり、質問どころじゃなさそうだ。停戦から2年。かつての危機感が序々薄れているのだろうか。
 まぁ、俺達の時はホントふてぶてしいのばかり集まってたんだけなのかもしれないけど。
「無ければこれで解散!まぁ、何かあったら俺んとこ来い。夜のお相手はできないけどな」
 軽く冗談を飛ばすと強張った面持ち達の顔が綻ぶ。皆まだ笑うとあどけなさが残る、そんな年頃のやつらばかりだ。
「先輩!」
 ミーティングルームを出た所で声をかけられ、そんまま廊下に立ち止った。声をかけてきたのは今回配属された中で一番熱心に話を聴いてた奴だった。
「質問か?」
「あの…先輩は戦場にでたこと、あるんですよね」
 真正面から物を言える。そんな好印象を受ける面持ちが俺を見上げるように質問してくる。
「あるよ」
 『戦場』とゆう二文字に過去の思い出に引きづられそうになりながら笑顔で答えた。
「まだ、戦火も完全に鎮火されてません。俺もまた戦争になった時、先輩のように敵からプラントを守りたいんです!」
 容姿の初々しさの中に秘めた熱い眼差し。ゴールドブラウンな瞳。あいつと同じ色。
「そう気張りなさんなって」
 そんな熱い眼差しを浴びながら、懐かしい気持ちを抑えてかつてのあいつの様に陽気に振舞う。頭の上に手を載せると気張った顔が緩み、あどけない表情を覗かせる。
「戦争って言っても所詮は『人殺し』だ。今お前達が頑張らなきゃいけないのは『人殺し』じゃなく、これから人が笑って過ごせる世の中にするために、だ。わかるよな?」
 目線を合わせ、にかっと笑うと目の前のあどけない顔に笑顔が咲く。
「…やっぱり先輩はすごいですね」
「ちょっとそれともう一つ。俺の名前は『先輩』じゃなくて『ディアッカ』だ」
「え?でも…」
「先輩命令!ほら、呼んでみな」
「は、はい。ディアッカ…」
「おお。よくできました。この調子でこれからの演習もがんばれよ」
「はい!失礼します!」
 元気よく敬礼して仲間の中に溶け込んで行く後姿を見ながら思う。
 こいつらの未来守りたい。
 先の戦争で失ったものは大きい。だけど少なくともこいつらのこれからの未来への『道』は残ってる。
ミゲルもこんな気持ちで俺たちを見ていたのだろうか。
「先輩…か」

『ミゲル…先輩』
『だーかーら俺、先輩って呼ばれるの好きじゃないの』
『なんで?』
『なんでって、俺はそんなに偉い訳でもないし、ただお前たちより先に入隊しただけなわけだし、俺とお前たちは共に同じ意思でココにいるんだ。いわば同志だよな。でも無駄に年は取ってる。だから困ったことがあったら何でも相談しろよ』

あのピリピリとした中でミゲルだけはいつも誰に対しても明るかった。ミゲルに対する記憶はいつも笑顔だったあいつの優しさ。
そしてその笑顔を思い出す度に胸は締め付けられるように痛くなる。


■□■□■□■


「さーてと」
今年の新人の様子を上官に報告するため、隊長室の前へ来た。襟元を正し、書類をまとめ、インターホンのスイッチを押す。
「ディアッカ・エルスマンです」
「入れ」
スピーカから入室許可が降りると扉は軽いエアー音と共に開いた。中では隊長が新入隊員の資料に目を通している。
「失礼します。ディアッカ・エルスマン、ルーキーの第一陣の教育、終了しました。」
 報告をしながら書類に目を通す隊長につい、魅入ってしまう。白い肌にサファイアの瞳。輝く銀色の髪に白い隊長服はよく映えて…。
「…?どうした?」
「あ、隊長があまりにも綺麗でついみとれてました」
 隊長は綺麗とゆう発言に顔を歪めながら手にした資料を閉じ、俺に近づいてきた。
「…わかったから、その白々しい話し方、止めてくれないか」
「だって隊長に対してですし、ね?」
「ここで二人の時はその呼び方も止めろと言わなかったか?」
「だって隊長でしょ?ね、ジュール隊長」
「…」
 さらに辛そうに歪む顔をわざと無視して話し続けると、きれいな顔は耐え切れず下を向いてしまった。
「ごめんイザーク」
 上を向かせ、硬く閉じた唇に軽くキスを落とす。そして腰に腕を回して再度口付けを交わす今度は深く。
「…イザーク」
 離れた唇を名残惜しそうに指でなぞりながら、また悲しそうな表情でイザークが口を開く。
「一つ聞きたいんだがお前が今着ているソレって…」
「ああ。俺たちの偉大なる先輩の形見さ」
「…ミゲル」
イザークが神妙な面持ちで俺の制服を握る。
「大丈夫。俺の一番はお前だから」
 そう言って落ち着かせるように、もう一度深く口付けを交わす。
「そう言えばお前、隊長昇格の話きてたんだろ?その後どうなった!?」
「ああ、あれ?断った」
「なぜ?」
 聞いてないと再び睨みつけるイザークを優しく抱きしめ耳元で話を続ける。
「だってさ、別部隊になっちまったらお前と離れちゃうだろ?」
「だからって…」
「もう離れない。離れないから」
 自分に言い聞かせる様に何度も唱える。
「ばかやろう」
 力なく罵倒するその口を塞ぎ、近くのソファーに沈めた。
 ばかなのはお互い様。わかっている。いつまでも一緒に居る事は叶わないことぐらい。
でもせめていられるうちは一緒にいたい。
俺の命の限り。あの日の誓い。
『ミゲル』
まだ胸に痛みを残す名前と一緒に、次の任務まで腕の中のイザークを抱きしめた。






▼種Dにミゲでてこい!!(希望)



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